水耕栽培でミニトマトを育てたい! 必要な道具や方法・注意点は?

「水耕栽培でミニトマトを育ててみたいけど、上手に育てるにはどうすればいいのだろう」とお考えではありませんか? ミニトマトは、ビタミンが豊富な野菜であるだけでなく、見た目が愛らしいのでお弁当のおかずとしても重宝しますよね。しかし、ミニトマトを水耕栽培で育てるには、いくつかのコツがあるのです。初めてでも上手に育てたいのなら、どんな道具が必要か、栽培時の注意点は何かなど、きちんと理解しておく必要があります。

そこで今回は、ミニトマトの水耕栽培について詳しく解説しましょう。

  1. ミニトマトってどんな野菜?
  2. ミニトマトの水耕栽培に必要な道具は?
  3. ミニトマトを水耕栽培する方法
  4. ミニトマトを水耕栽培するときの注意点
  5. ミニトマトの水耕栽培に関するよくある質問

この記事を読むことで、ミニトマトを水耕栽培で上手に育てるコツがよく分かります。ミニトマトの水耕栽培に興味がある人は、記事を読んでみてください。

1.ミニトマトってどんな野菜?

最初に、ミニトマトがどんな野菜か詳しく見ていきましょう。

1-1.ミニトマトとは?

ミニトマトとは、実の大きさが3~4cm程度の小さなトマトの総称になります。したがって、ミニトマトというのは品種名ではありません。ミニトマトは、見た目がかわいらしくて色合いがよいことから、サラダに使われるだけでなく、お弁当のわき役としても重宝されています。また、栄養面ではビタミンCが豊富で、一般的なトマトより糖度が高いものが多いのも特徴です。

1-2.5~9月に収穫するのが一般的

ミニトマトは夏野菜の一種なので、初夏から秋口(5~9月)に収穫するのが一般的です。土壌栽培で育てる場合は、3月前後が種をまくのに適しています。収穫まで3か月程度かかると考えてください。なお、室内で水耕栽培によりミニトマトを育てる場合は、天候や外気温の影響を受けないため、1年中栽培や収穫を楽しむことができます。

1-3.ミニトマトにはさまざまな種類や色がある

ミニトマトは、主に以下のようにさまざまな種類があり、形も色もさまざまです。色が異なるミニトマトを数種類組み合わせて料理に添えると、見た目もアップします。

  • 赤:アイコ・トマトベリーなど
  • 黄色:イエローアイコなど
  • 緑:サングリーンなど
  • 紫:ブラッディータイガーなど
  • 白:チェリースノーボールなど

2.ミニトマトの水耕栽培に必要な道具は?

ミニトマトを水耕栽培で育てるために必要な道具をご紹介します。

2-1.ミニトマトの種や苗

まずは、ミニトマトの種や苗を用意しましょう。ミニトマトの種や苗は、園芸専門店などで入手できます。なるべく高品質な種や苗を選ぶことが、ミニトマトの水耕栽培を成功させるコツです。初心者には苗から育てるのが簡単ですが、種からの育成を試してみるのもいいでしょう。

2-2.栽培容器

水耕栽培でミニトマトを育てるときには、栽培容器を用意する必要があります。水耕栽培では、土の代わりに培養液を入れた水を使用するため、穴の開いていない容器を用意してください。ペットボトルを再利用したり、食品の空きびんを代用したりすることもできます。最初のうちは小さな容器を使い、成長したら大きな容器に移し替えてもいいでしょう。

2-3.培地

水耕栽培でミニトマトを育てるには、培地が必要です。培地とは、種を発芽させたり苗に根を張らせたりするためのもので、栽培容器の中に種や苗が沈まないようにする役割もあります。ミニトマトの水耕栽培には、スポンジがおすすめです。スポンジは安価で入手しやすく、初心者でも簡単に取り扱うことができます。

2-4.培養液

ミニトマトの水耕栽培に欠かすことができないものが、培養液です。培養液には、ミニトマトが育つために必要な栄養が含まれています。土を使わなくても育てることができるのは、培養液があってこそです。水だけでは、ミニトマトの栽培自体は可能でも、ひょろひょろと茎や葉が伸びるだけで結実しづらくなります。なお、培養液を選ぶときは、高品質であることを第一にして商品管理が行き届いた水耕栽培専門店から購入するとよいでしょう。

2-5.植物育成用LEDライト

植物育成用LEDライトがあれば、日光が当たらない場所でもミニトマトの水耕栽培を楽しむことができます。また、植物育成用LEDライトを使用すれば、くもりや雨が続いても日照不足を心配する必要がありません。ミニトマトに適度な光を与えることで、光合成を促すことができるからです。

2-6.ピンセット

害虫が発生したときのために、ピンセットを用意しておきましょう。ピンセットを使用して駆除すれば、農薬や殺虫剤を使用する必要がなくて安心です。水耕栽培は害虫が比較的付きにくいものの、アブラムシなど飛来するタイプの害虫が発生する可能性があります。害虫が付いているのを発見したら、ピンセットでつまんで駆除してください。

3.ミニトマトを水耕栽培する方法

ミニトマトを水耕栽培する方法を手順ごとに詳しく見ていきましょう。

3-1.種を培地で発芽させる

最初に、使用済みの食品トレーなどに水を入れ、培地を浸して種を乗せましょう。種が水没しない程度が適切な水量です。表面が乾燥しないように、ふたをするか食品用ラップをふんわりとかけ、様子を見ながら発芽を待ちましょう。種は、数センチ程度の間隔を開けてまくようにしてください。密集し過ぎているとうまく発芽しない原因になります。

3-2.水と培養液を入れた容器に移す

ミニトマトの種が発芽して数センチ程度の苗に成長したら、水と培養液を入れた容器に移し替えましょう。移し替えるときは、容器の大きさに合わせて苗の数を調整してください。理想は1容器につき1つですが、大きな容器の場合は数個並べても大丈夫です。栽培容器の中で苗がまっすぐ上に向くように調整してください。

3-3.適度に水替えしたり光を当てたりしながら育てる

ミニトマトが結実するまで、適度に水替えをしたり光を当てたりしながら育てましょう。害虫が付いていたら、ピンセットを使用してその場で駆除し、被害を最小限にとどめてください。また、しおれた葉があれば除去しましょう。なお、茎や葉ばかり成長してしまうと、栄養や光が届きにくくなり、結実しづらくなることがあるので、適度に間引きしたり葉を摘(つ)んだりしてください。

3-4.結実して色よく染まったころに収穫する

ミニトマトが結実し、色よく染まったころに収穫しましょう。収穫するタイミングを間違うと、未熟だったり熟れ過ぎたりして味が落ちます。なお、収穫した後は、なるべく早く食べてください。常温保存で2~3日、冷蔵保存なら1週間程度で消費しきるのが目安です。なお、触ってみてブヨブヨしていたり変色が見られたりするものは、傷んでいる可能性が高いので食べないようにしましょう。

4.ミニトマトを水耕栽培するときの注意点

ミニトマトを水耕栽培するときの主な注意点を確認しておきましょう。

4-1.まずは基本を守って栽培してみること

まずは、育て方の基本を守るようにしましょう。水耕栽培の初心者によくあるのが、最初から自己流のやり方で進めてしまうことです。ミニトマトの栽培方法で疑問があったり病気と見られる症状が出たりしていても、何とかなるだろうと考えて自己流で対応してしまうケースが多く見られます。早めに対応すれば問題なく育ったのに、自己流で対応して結局失敗してしまう例が多いので注意してください。

4-2.温度変化の少ない場所で育てること

ミニトマトを水耕栽培で育てるときは、なるべく温度変化の少ない場所を選んでください。キッチンの隅を利用しても構いませんが、調理の熱が影響しないことが条件です。また、エアコンの風が直接当たる場所も避けてください。真夏や真冬などで室温の調整がしづらいときは、栽培容器の周辺をダンボール紙やエアーパッキンなどで包み、保冷剤や保温剤を中に入れてみるのもいいでしょう。

4-3.道具は信頼できる水耕栽培専門店から購入すること

水耕栽培用の道具は、信頼できる水耕栽培専門店から購入することが大切です。栽培容器などは、手持ちのものを流用したり専門店以外で購入したりしたものでもいいでしょう。しかし、植物育成用LEDライトや培養液などは、高品質であることが大切です。ミニトマトを上手に栽培するためにも、信頼できる水耕栽培専門店から高品質な道具を購入しましょう。なお、当水耕栽培どっとネットでも、ミニトマトの水耕栽培に適した道具を数多く取りそろえています。品質にも自信がありますので、ぜひご相談ください。

5.ミニトマトの水耕栽培に関するよくある質問

最後に、ミニトマトの水耕栽培に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.大きな栽培容器にミニトマトをたくさん並べて育ててもよい?
A.条件が整えば可能です。しかし、初めてミニトマトを育てる人には、難易度が高くなります。小さな容器に分けて育てたほうが失敗する可能性が少なく、手入れもしやすいのでおすすめです。

Q.水耕栽培でミニトマトを育てると病気にならない?
A.場合によっては、病気になることもあります。確かに、土壌栽培と比べて水耕栽培で育てると病気になりにくいのは事実です。しかし、水替えを怠ることなどにより水質が悪化すれば、根腐れ病などの原因になります。病気を防ぐためにも、水替えをこまめに行い、ミニトマトの生育環境をよくすることが大切です。

Q.水耕栽培で育てたミニトマトでも栄養価は変わらない?
A.変わりません。必要な栄養を与えたりきちんと光を浴びさせたりして育てたミニトマトなら、土壌栽培で育てた場合と同様の栄養価が期待できます。

Q.ミニトマトの水耕栽培中に疑問が浮かんだらどうする?
A.書籍やネットで調べたり、信頼できる水耕栽培専門業者に相談したりしましょう。一番いけないのは、疑問をそのままにして自己流で育て続けることです。

Q.収穫し終えたミニトマトの苗は再利用できる?
A.収穫後の苗は、役目を終えたものと判断して処分しましょう。もちろん、そのまま栽培し続けることはできますが、初回と同じように結実させるのは困難です。

まとめ

今回は、ミニトマトの水耕栽培について詳しく解説しました。ミニトマトを水耕栽培で上手に育てるにはいくつかのコツがありますが、まずは、基本を守って育てることが大切です。日照管理と水替えをきちんと行い、毎日手をかけて栽培してみてください。分からないことがあったら自己流で対応せず、必ず調べて正しく対策することが必要です。なお、水耕栽培の道具は、この記事を参考にして信頼できる水耕栽培専門業者から購入することをおすすめします。


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