土をいじる家庭菜園に必要は「腐葉土」とは?腐葉土と堆肥の違いや作り方

初めて「家庭菜園」をする人にとってはさまざまな悩みが出てくるものです。立ちはだかる困難を乗りこえながら家庭菜園の効率的なやり方を見つけていきます。しかし、できることなら最初から失敗なくスムーズに家庭菜園を楽しみたいですよね。

そこで、家庭菜園に必要な「腐葉土」とは何なのか、腐葉土と堆肥の違い、腐葉土の作り方について説明します。腐葉土について知りたい家庭菜園初心者は必見です。

  1. 家庭菜園に必要な「腐葉土」とは?
  2. 腐葉土と堆肥の違い
  3. 腐葉土の作り方

1.家庭菜園に必要な「腐葉土」とは?

家庭菜園において必ず耳にする「腐葉土」とはどのような土なのでしょうか。上手に野菜をすすめるためにも腐葉土について詳しく知ることが大切です。そこで、「腐葉土」について詳しく説明します。

1‐1.野菜や植物を育てる土に良い影響を与えてくれるもの

「腐葉土」はもともと「腐植土」と呼んでいました。植物や作物にとって大切な「土」を改善してくれるものです。腐植土と呼んでいたことから、もともとは秋や冬に枯れて落ちた葉っぱや枝を土状にして使っていました。野菜や植物を育てるためには「土」が必要になります。土の状態によって健康に育つかどうか左右するものです。

栄養がない状態の土でも「腐葉土」を利用すれば栄養たっぷりの土になります。自然界においても腐葉土はたくさんあるのです。バクテリア・ミミズなどの土壌生物がおよそ1~2年かけて腐葉土を作ります。一般的に発売している腐葉土は人工的に2か月間で作成しているのです。家庭菜園が長い人の中には、生ごみや枯れ葉を利用して作っている人もいます。

1‐2.知っておきたい腐葉土の効果

土に栄養を与え状態を改善してくれる「腐葉土」にはさまざまな効果が期待できます。主な効果は「通気性」や「保水性」「保肥性」を高めてくれる点です。環境の良い土壌は通気性が良く、土の中にある栄養や水分を補充しています。保水性・保肥性を高めてくれる腐葉土を使用することで作物に十分な栄養・水分を与えることができるのです。

また、栄養分を失った土に新しい栄養を与えることもできます。いわゆる、土の状態が良い環境へとよみがえるのです。土と混ぜると腐葉土と土の間にほどよい隙間が生まれ、隙間から視線な空気や水がとおりやすくなりますよ。

1‐3.腐葉土の上手な使い方

腐葉土には主に「2つ」の使い方があります。1つ目は「土を再生すること」です。すでに使用している土の中に腐葉土を混ぜてください。割合は土2:腐葉土1です。腐葉土をたくさん混ぜてしまうと通気性・水はけが悪くなってしまうので逆効果になります。腐葉土と土のバランスもしっかり考えて混ぜてくださいね。

そして、2つ目の使い方は「防寒対策」です。腐葉土は土のうえからかぶせるだけで防寒対策ができます。土の表面3~4cmほど腐葉土でおおってください。寒さや雪から植物を守ってくれるでしょう。また、病原菌のもととなる雨水がたまるのを防いでくれます。

腐葉土は、土を豊かにしてくれる効果があるんですね。
はい。腐葉土を用いることで、野菜や植物栽培に適した土になります。

2.腐葉土と堆肥の違い

2‐1.主に違いがわかる「原料」と「発酵具合」

腐葉土は土に良い影響を与えてくれる「肥料」の1つです。一方、「堆肥」は有機物を微生物によって分解した肥料のことを指します。似ているように感じる2つですが、実はまったく異なる「違い」があるのです。主な違いは「原料」と「発酵具合」を見るとわかります。腐葉土の原料は植物の枯れた葉っぱや枝になっていますが、堆肥の原料は動物のフンや生ごみ、樹木の皮といった「有機物」です。2種類は原料そのものがまったく違います。

そして、もう1つ「発酵具合」も異なるのです。腐葉土の発酵具合は中途半端で「不完全」になっています。完璧に発酵していません。しかし、堆肥は完全に発酵しています。発酵具合によっても土に与える影響度が異なるので注意してください。土の現状に合ったものを使うことも大切なポイントになりますよ。

2‐2.発酵具合による「見た目」にも違いがある

腐葉土と堆肥の違いは発酵具合による「見た目」にもあります。不完全な発酵の堆肥と未完全な発酵の腐葉土ではまったく見た目が異なるのです。腐葉土は見てわかるように枯れた葉っぱの「形」が残っています。土の中に葉っぱの断片が残っており、葉っぱを小さくしたような見た目になっているのです。

一方、堆肥には原料に葉っぱが入っていないので形がわかりません。また、完全に発酵しているため細かい土のようになっています。同じ肥料でも発酵具合によって見た目が変わるのです。ホームセンターや園芸店にはさまざまな肥料が販売されています。

腐葉土は肥料の一種なんですね。
はい。堆肥とは原材料が異なるので、使い分けたり併用することでより効果を発揮します。

3.腐葉土の作り方

3‐1.枯れた落ち葉で腐葉土を作る

腐葉土の原料は枯れ葉や木の枝でできています。よって、時間と手間をかければ自分でも腐葉土を作ることができるのです。家庭菜園初心者でも簡単にできる腐葉土の作り方を紹介しましょう。まず腐葉土を作るためには「大量の落ち葉」と「スペース」が必要です。庭を持っている人は落ち葉を入れるための穴を掘ってください。

そして、たくさん集めた大量の落ち葉を入れていきましょう。穴に落ち葉を入れた後は雨がかからないようにビニールシートで全体をおおってください。

また、風で落ち葉が飛ばないように置き石で防ぎましょう。2~3か月放置してから穴の中にある落ち葉を少しずつ土と混ぜてください。何回か繰り返していけば落ち葉の形が自然となくなります。落ち葉の形がなくなってきたら腐葉土の完成です。

3‐2.土を使いたくない人は「水耕栽培」がおすすめ

腐葉土の扱い方が面倒、そもそも土をいじりたくない人は「水耕栽培」がおすすめです。最近は、気軽に家庭菜園ができるとして水耕栽培の人気が高まってきています。水耕栽培は肥料を溶かした水で植物を育てる方法です。よって、土を使う必要もなく家庭菜園初心者でも簡単に野菜を育てることができます。水耕栽培キットを販売している業者ではさまざまなサイズがあるのでぜひチェックしてみてください。

ベランダや庭のスペースがない人でも室内で家庭菜園ができますよ。中にはお手軽な水耕栽培キットもあるので気軽に始めやすいのではないでしょうか。

腐葉土は自分で作ることができるんですね。
はい。土づくりが面倒な場合は、水耕栽培がおすすめです。

まとめ

家庭菜園に必要な「腐葉土」や腐葉土と堆肥の違い、腐葉土の作り方について説明しました。土で植物を栽培する際には土の状態をしっかり確認しなければなりません。土の状態が悪いと腐葉土などを利用して栄養を与えバランスをよくしていきます。腐葉土を上手に使うためにも基礎知識を身につけていきましょう。

  • 野菜や植物を育てる土に良い影響を与えてくれるもの
  • 通気性や保水性、保肥性の効果がある
  • 腐葉土には2つの使い方がある
  • 「原料」と「発酵具合」に違いがある
  • 発酵具合による「見た目」にも違いがある
  • 枯れた落ち葉で腐葉土を作る
  • 土を使いたくない人は「水耕栽培」がおすすめ

以上の点は要チェックです。

どうしても土を使いたくない人は「水耕栽培」で家庭菜園をする方法もあります。水耕栽培は土をまったく使いません。腐葉土も必要ないので手間はかからないでしょう。気軽に始めることができた、天候に左右せず野菜が育ったなど評判も上々です。ぜひ1度チェックしてみてください。


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