大根の葉は栄養価が高い再生野菜! 気軽に水耕栽培で育ててみよう

家庭菜園で育てやすい野菜として、大根はとても人気があります。大根は煮物やサラダなど使い勝手もよく、葉まで食べることができるのも魅力です。大根を育てるにあたり、水耕栽培という方法があります。
「水耕栽培ができる大根の品種とは?」「水耕栽培のコツが知りたい」といった疑問は自然と生じることでしょう。水耕栽培は土栽培より始めやすく、ラディッシュや大根の葉なども育てられるとあり、近年話題となっています。
今回は、水耕栽培で大根を育てる方法についてです。

  1. 大根の栽培について
  2. 大根の水耕栽培について
  3. 大根の水耕栽培方法
  4. 大根の水耕栽培におけるポイント
  5. 水耕栽培の道具購入・相談について
  6. 大根の水耕栽培でよくある質問
  7. まとめ

大根の葉は、水耕栽培では難しいのではないかと想像されがちです。しかし、コツを押さえておくだけで、とても簡単に大根の葉栽培を家庭菜園で楽しむことができます。この記事を参考にして、水耕栽培を始めてみましょう。

1.大根の栽培について

大根は、1本でさまざまな料理ができるとあり、家計の助けになる野菜です。辛味大根など薬味代わりになる品種もあり、バリエーションが豊かなのも特徴でしょう。

1-1.大根について

大根は生でもおいしく、煮ると甘みが一層増します。種類も豊富で、地域によって栽培されているものが異なるのも大根の特徴です。青首大根・練馬大根・極早生(わせ)大根・戸隠大根・辛味大根・葉大根・ラディッシュなど、たくさんの種類があります。
大根にはジアスターゼという消化を促す物質が含まれており、胃腸障害などがあるときにもいい野菜です。大根の葉には、ビタミンC・βカロテン・ビタミンK・葉酸・鉄分などが豊富に含まれており、カリウムやカルシウムといった栄養素もあります。

1-2.大根の栽培方法

1-2-1.大根は育てやすいのか?

根菜の中でも、大根は家庭菜園で失敗が少ない品種です。病気への耐性があり、しっかりした実を結びます。特に、大根の葉は再生野菜としても注目されており、切った断面を水溶液に浸(ひた)しておくだけで、水耕栽培ができる野菜です。

1-2-2.大根栽培の時期

大根は品種によって種まきの時期が異なり、いろいろな品種を育てる場合は1年をとおして収穫が得られます。記述した青首大根は秋に種まきをする、大根の代表的な品種です。

2.大根の水耕栽培について

水耕栽培という新しい栽培方法が注目されるようになり、家庭菜園で導入する事例が増えています。さまざまな野菜を育てることができ、大根の葉やラディッシュといった小さな品種にも適した栽培方法です。

2-1.水耕栽培の魅力について

水耕栽培は土を使わない栽培方法で、養分を含んだ水溶液と光で育ちます。手軽に始めることができ、栽培で失敗することが少ないのが魅力です。初心者ほど向いている栽培方法で、生育速度も速く、たくさんの収穫が得られます。

2-2.大根の水耕栽培におけるメリット

水耕栽培は室内での栽培が可能で、病害虫の発生リスクが少ないものです。また、日照条件を自分でコントロールできるため、栽培環境を管理しやすいのもメリットでしょう。青首大根など大きな実がなる品種の栽培には不向きであるものの、大根の葉など再生野菜の栽培には向いており、手軽に家庭菜園が楽しめるのも魅力です。

2-3.土栽培との違い

土栽培は、ラディッシュや大根の葉に適した栽培環境にするため、土作りをしなければなりません。素人では土や肥料などの配分が分からず、挫折してしまう方も多いものです。こうした面倒な手間がいらないのが、水耕栽培のメリットでしょう。
土栽培より生育速度が速く、収穫量もより多く見込めます。毎日の食卓に大根の葉を少し使いたい、いつでもフレッシュなラディッシュを楽しみたい方には、水耕栽培がおすすめです。

3.大根の水耕栽培方法

大根を水耕栽培において、育てやすい品種や道具などの知識は持っておきましょう。

3-1.大根の育てやすい品種について

省スペースで栽培できるのは、かいわれ大根です。スプラウト野菜として人気があり、サラダや料理の彩りとしても向いています。簡単に収穫でき、何度も再生する野菜です。
ラディッシュなど小さな実を結ぶ品種は、水耕栽培でも育てられます。しかし、根菜は水耕栽培でも難しい部分があるため、実を結ぶものより、大根の葉は手軽で初心者でも失敗が少ないでしょう。

3-2.大根の栽培方法について

大根栽培は品種に適した時期に種まきをし、光を遮断して発芽を促します。発芽後、養分を含んだ水溶液に浸した培地に定植し、水溶液に浮かべるように育ててください。容器に浮かべる際に、定植板で根元を固定すると安定します。

3-3.そろえる道具

3-3-1.種について

苗ではなく、大根の種から育てる場合、採取日から浅いものを選ぶようにしましょう。園芸店など流通が頻繁になされている店舗で購入する方が、新しい種を入手できます。

3-3-2.容器

容器は自作したプラスチック容器でも構いません。園芸店で水耕栽培専用の容器も販売されていますから、うまく利用するといいでしょう。大根の大きさを考慮し、深さがあるものを選んでください。

3-3-3.スポンジ

スポンジは種の発芽までの間に使うものと、定植用のものを購入してください。市販のスポンジで代用できますが、選び方が分からない場合は水耕栽培用を購入しましょう。

3-3-4.照明などについて

水耕栽培は室内で栽培ができます。しかし、光は十分に照射しなければなりません。太陽光代わりになるものとして、LEDライトがおすすめです。大根全体に行き渡るものを選んでください。

4.大根の水耕栽培におけるポイント

大根を水耕栽培するときのポイントについてご紹介します。

4-1.栽培場所

栽培場所は室内でも問題ありません。なるべく日当たりがよく、通気が維持できる環境を選んでください。湿気がこもる場所では、カビが発生するリスクがあります。

4-2.栽培時期

大根の栽培時期は、品種に適した時期を選んでください。大根の特性として、暑さに弱い傾向があります。そのため、春か秋が適切です。

4-3.育て方のポイント

4-3-1.芽の出し方

種まきにスポンジを利用するのは、水分を保持する機能があるからです。水分量の調整もしやすく、発芽に適した環境を作ることができます。スポンジに切れ込みを入れ、種まきをして光を遮るようにしてください。発芽するまで待ちましょう。

4-3-2.光

野菜の生育過程において、光は必ず必要です。光合成をしなければ、十分に育つことができません。太陽光が理想ですが、室内で育てる場合は広い範囲を照射できるLEDライトを使いましょう。最低でも、1日10時間の照射が必要です。

4-3-3.肥料

水耕栽培の場合、肥料は特別必要ありません。水溶液を作る際に加えた液体肥料だけでも、根から十分に栄養を吸収し、土栽培より速く、安定した収穫が見込めます。

4-3-4.害虫

土栽培より害虫の発生が少ない水耕栽培ですが、まったく害虫が発生しないわけではありません。日々の管理をしっかり行い、大根に付着した虫や異変部分はすぐに取り除くようにしましょう。

4-3-5.大きくするためには?

水耕栽培は根から養分を吸収して成長するため、根が水溶液の中で流れるように構造を工夫してみましょう。育たない原因で多いのは、スポンジの硬さや日照不足です。スポンジできつく締めすぎ、根を張ることができないことも関連しています。栽培環境を見直してみるだけでも、成長を促すことができるでしょう。

4-3-6.形をよくする

容器が狭い、根がつかえてしまうようなサイズでは、真っ直(す)ぐ成長することができません。根がゆったり成長できるよう、深さのある容器を使いましょう。光の照射方向を工夫し、一方向からだけ当たるといったことないよう、光の当て方を変えてみてください。

4-4.収穫について

品種により、収穫までの日数は異なります。かいわれ大根の場合、8日程度で収穫できるでしょう。大根葉だけを再生栽培する場合も同様です。ラディッシュの収穫は季節ごとに差はあります。

4-5.大根の水耕栽培をするときの注意点

水耕栽培をするときは、水溶液の量や水質にも注意することが大切です。水溶液が多いと根腐れする可能性があり、少ないと水不足になります。また、カビなどが繁殖しないよう、水質チェックはしっかり行ってください。水が濁ってきたと感じたら、水溶液を取り替えることも大切です。

5.水耕栽培の道具購入・相談について

水耕栽培は安定した収穫が見込めるとあり、家庭菜園を始める方に人気があります。手軽なキットも販売されているので活用しましょう。

5-1.水耕栽培の道具購入・栽培の相談について

水耕栽培の道具購入は、水耕栽培どっとネットで可能です。さまざまなアイテムを用意しており、野菜栽培がより楽しくなります。LEDライトや肥料だけの購入など、単品でも対応しているのがメリットです。
水耕栽培にかんするお問い合わせは、メールフォームに従って入力してください。定休日を除き、24時間以内の返信を心がけています。電話やファックスでも対応可能です。

5-2.道具が購入できるところ

水耕栽培どっとネットでは、インターネット販売を中心に行っておりますが、店舗での販売も可能です。静岡県の店舗へご来店ください。休業日は、日曜・祝日・年末年始・ゴールデンウィークです。ご来店時は事前にご連絡いただく方が、スムーズな案内ができます。

5-3.手軽なキットの紹介

水耕栽培初心者の方は、どれを選べばいいか分からないという悩みが多いものです。水耕栽培に必要なものがそろっている手軽なキットがあります。家庭菜園キットAero Gardenシリーズなどは人気です。水耕栽培キットと検索したら、さまざまなタイプが出てきますから、自分に合うものを見つけてください。

5-4.水耕栽培の道具購入場所の選び方

ホームセンターなどでも水耕栽培用品はあります。しかし、数が少なく、専門知識を持ったスタッフがいない場合もあるでしょう。道具は育てやすさを左右するものですから、水耕栽培に特化したショップを選ぶ方が安心です。

5-5.水耕栽培の道具にかんする料金など

容器などを自作する場合は費用を抑えることができます。しかし、肥料やLEDライトを個別に用意するより、キットを利用した方が安くて便利な場合が多いものです。小規模での栽培なら、2万円前後といったタイプが出ています。費用に合わせてキットを選ぶ方法もおすすめです。

5-6.水耕栽培の道具購入時の注意点

水耕栽培の道具を購入するときは、なるべく1つの店舗で購入した方が、後々必要なものが出てきても買い足しやすいでしょう。道具の追加購入が楽な、水耕栽培どっとネットを活用してみてください。

6.大根の水耕栽培でよくある質問

大根栽培にチャレンジしようと思っている方は、水耕栽培の疑問や大根の育て方にかんするヒントを、質問集で解決してみてください。

6-1.かいわれ大根も再生できる?

大根の葉と同じように、かいわれ大根も再生できます。切った断面を水溶液に浸(ひた)して育てましょう。再生野菜はリボーンベジタブルといって、注目されているエコロジーな栽培方法です。家計の助けとなりますから、ぜひチャレンジしてみてください。

6-2.室内栽培ではライトを必ず用意しなければならない?

室内では日照不足が起こりやすいため、太陽光と同等の光を与える目的で、ライトを使うことが推奨されています。野菜の成長には光合成が必要ですから、水耕栽培の道具購入時に用意してください。

6-3.水耕栽培は連作障害が起こらない?

土栽培では、1つの野菜を作った後に、土壌改良が必要となります。土壌改良を怠った場合、生育速度にも影響が出てしまい、病害虫のリスクも上がるためです。しかし、水耕栽培では水を入れ替えるだけで、環境がリセットされるため、次の野菜を栽培するときに手間がかかりません。

6-4.大根の種が発芽しない

水に浸(ひた)してから種を使った場合、発芽しにくくなります。乾いた種を使うようにしてください。種を購入するときも、なるべく新しいものを購入しましょう。

6-5.大根は寒さに強いのか?

大根は暑さに弱い一方、寒さには強い性質を持っています。17〜20℃が栽培に適した温度です。高温にならないよう、栽培環境には注意してください。

7.まとめ

いかがでしたか? 大根の葉は栄養価も高く、再生できる野菜として注目されています。炒め物や味噌汁に使うなど、アイデア次第で料理の幅も広がるでしょう。再生野菜を育てる方法として、水耕栽培が育てやすく、失敗も少ない方法なのでおすすめです。水耕栽培キットなどを活用すると必要なものがそろっており、買い忘れなども防ぐことができます。土栽培より管理がしやすく、連作障害も起こりません。水耕栽培キットにかんする情報やご相談は、水耕栽培どっとネットを活用してください。


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