大葉・しその育て方・栽培方法は? 初心者には水耕栽培がおすすめ!

「今年は何か植物を育ててみたい」「できれば食べられるものがいいな」と考えている方もいると思います。そこで、今回は大葉・しその育て方をご紹介しましょう。大葉は和食では使う機会が多い野菜です。

また、夏には薬味として大活躍するでしょう。そして、育てやすいのも初心者向きです。大葉を育ててみたいという方は、ぜひこの記事読んで参考にしてみてくださいね。

  1. 大葉・しそとはどんな野菜?
  2. 大葉・しその育て方
  3. 大葉・しそが枯れる原因は?
  4. 庭で育てる場合の注意点
  5. 大葉・しその水耕栽培にチャレンジしてみよう!

大葉(しそ)の育て方は?

1.大葉・しそとはどんな野菜?

大葉とはどんな野菜?

大葉はしそともいい、しそ科しそ属の1年草です。独特の強い芳香が特徴で、お刺身の下に敷いてあったり薬味として使われたりすることが多いでしょう。ほかの野菜のように主役になる機会は少ないですが、あるととても重宝します。特に、夏場はそうめんや冷ややっこに薬味として添えると素材の味が引き立つでしょう。

また、梅干ししが赤いのも、赤じその色が移ったからです。さらに、あまり知られていませんが大葉はミントやバジルなどと同じ香草(ハーブ)の一種。ハーブは生命力が強く、荒れ地でも問題なく育ちます。

大葉も発芽すれば畑のあぜなどでも十分育つのです。ですから、肥料や日照時間などを気にする必要もありません。植木鉢やプランターでも十分に育てられるでしょう。ですから、観葉植物を育てるような感覚で、育てられます。

大葉がどんな野菜か詳しくわかりました!ハーブの一種なんですね。
そうなんです。植木鉢やプランターで簡単に育てることができてしまいます。

2.大葉・しその育て方

大葉の育て方

では、大葉はどうやって育てればよいのでしょうか? この項では、大葉の育て方についてご紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね。

2-1.育てはじめるのには種・苗どちらがおすすめ?

大葉は種からでも苗からでも育てられます。3月下旬くらいから園芸店やホームセンターには大葉の苗が並びはじめめるでしょう。種は1年中売られています。種も苗もひとつ100円前後で、100円ショップでも手に入るのです。中には、種と鉢と土がすべてセットになったキットも売られています。

種の方がたくさん入っていますが、苗の方がある程度育っていますから初心者でも育てやすいでしょう。ですから、1株だけ育てたいという場合は苗を買い、たくさん育ててみたいという場合は種を買うとよいですね。

使用する土は通常の園芸用の土でかまいません。苗を買った場合は、ポットから植木鉢やプランターに植え替えてあげてください。日光と水を必要とする植物ですので、植木鉢には一個に一株、プランターには3~4株が適当です。

種から育てる場合は、ポットがあれば2~3個のポットに分けて種をまきましょう。水をたっぷり上げて日なたに置いておけば1週間程度で芽が出ます。しばらく育てて本葉が出たら、勢いのよいものだけプランターや植木鉢に植え替えてあげましょう。残ったものも薬味として使えます。

2-2.大葉・しその育て方

大葉は、水と光があれば育ちます。肥料のやりすぎはえぐみが出る場合が多いですので、追肥の必要はありません。

また、日当たりがよすぎると葉が厚く硬くなります。香りもよくなり、観賞用としては申し分ありませんが食べるには適さなくなるでしょう。ですから、育てるのは半日陰がおすすめ。

ハーブは虫がつきにくいといわれていますが、大葉は葉が柔らかいので芋虫などがつくことがあります。害虫を防ぐためには、目の細かい防虫ネットをつけてあげるとよいでしょう。さらに、ハダニというダニの一種がつくこともありますが、水を葉っぱにかけてあげれば流れていきます。

病気にかかることはめったにありません。毎日水を切らさないようにあげれば、すくすくと育つでしょう。

2-3.30センチほど育ったら摘芯をする

大葉が30センチほどに育ったら、頂点を切りましょう。これが摘芯です。摘芯をしないと穂が出て枯れてしまうので、長く収穫したいのならば必ず摘芯を行ってください。摘芯をすればわき芽がたくさん出てきて、長く収穫が楽しめます。

2-4.花が咲いたら終わり

大葉は1年草ですから、花が咲いたらそろそろ大葉の寿命は終わりです。穂しそはてんぷらにもできますので、つんでもよいでしょう。また、しその実は塩漬けにしておくと漬物などのアクセントになります。

なお、穂しそをそのままにしておくと種が取れるのです。来年にはその種を使えば再び大葉が収穫できるでしょう。若干、香りが弱まるかもしれませんが、発芽しないということはありません。

日に当てるとよく育つので、それが良いと思っていましたが、食用には向かないんですね。
食用として育てる場合は日の当てすぎ、肥料のやりすぎに注意しましょう。

3.大葉・しそが枯れる原因は?

大葉が枯れる原因とは?

さて、このように大変育てやすい大葉ですが、大葉が枯れることもあります。大葉は寒さに弱いので、あまり日陰に置きすぎると枯れてしまうでしょう。また、大葉を穴のない鉢で育てたりすると、根づまりがおきたり根腐れが発生したりします。ですから、大葉は必ず植木鉢やプランターで育ててください。

また、ちょうちょやバッタがたくさんいる場所で大葉を育てると、葉が虫に食べられまくって全滅ということもあります。さらに、プランターにすきまなくぎっしり大葉を育ててしまうと、日光と栄養が不足して大きくなれません。注意しましょう。

なるほど・・・枯れないように気をつけます。
育てやすい野菜ですから、ここで紹介した情報を元に育てればまず問題なく育つはずです。

4.庭で育てる場合の注意点

大葉を庭で育てる場合の注意点

大葉は、とても繁殖力が強い草です。野菜の一種ですが、野草に近いのでこぼれ種をそのままにしておくと、どんどん増えてしまうでしょう。

実際、庭の一角に大葉を植えたら年々増殖して、庭が大葉で埋めつくされてしまったという例もあります。ですから、庭で大葉を育てる場合は、種がこぼれる前に花が咲いたら抜いてしまいましょう。そうすれば、大葉が庭を埋めつくしてしまうこともありません。

庭で育てる場合は繁殖力が問題になることもあるんですね。
ですから、花が咲いたら放置せずに、種がこぼれる前に抜いてください。

5.大葉・しその水耕栽培にチャレンジしてみよう!

水耕栽培で大葉を育てよう

大葉は、水耕栽培ができます。水耕栽培とは、液体肥料を溶かした水溶液だけで植物を育てる栽培方法。

発芽した大葉の苗を切れ目のいれたスポンジに植え替え、液肥を溶かした水溶液にひたせば準備完了です。水耕栽培を行えば、冬でも暖房の効いた室内で大葉を育成できます。

さらに、室内で育てられますから病気や害虫とも無縁でいられるでしょう。大葉を育てたいけれど、土を使いたくないという方や種があまってしまったという方は水耕栽培にチャレンジしてみてください。

なお、ハイドロカルチャーという素焼きした小さな玉を土の代わりに使っても清潔に室内栽培が行えます。ハイドロカルチャーは園芸店などで安価に手に入るので、興味がある方は探してみてください。

水耕栽培でも育てることができるんですか。
室内で土を使わず気軽に育てられるのでおすすめですよ。

おわりに

大葉の育て方についてご紹介しました

いかがでしたか? 今回は大葉・しその育て方についてご紹介しました。大葉は、栽培キットも売られていますので、それを一式買って育ててみてもよいでしょう。ハーブと同じような感じで育てられます。大葉はスーパーでも安価で手に入りますが、それでも自分で育てたものは香りが強く、よりおいしく感じられるでしょう。

また、大葉には葉が縮れている「ちりめん」という種類もあります。あまりスーパーには出回りませんが、香りが普通のものより強く、葉が柔らかいので興味がある方は育ててみましょう。

赤しそは、手作りの梅干しを作るときに重宝します。自宅で梅干しをつける習慣があるという方は、赤しそを植えてみてもよいでしょう。

なお、赤しそは生食には向いていませんが、穂しそは飾りになります。塩漬けにしたり砂糖づけにしたりして食べる習慣がある地域もあり、料理方法は豊富です。興味がある方は探してみましょう。


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