家庭菜園での虫除け対策は? 知っておきたいコツ・注意点について

休みの日や空いている日に家庭菜園を始める人が増えてきました。家庭菜園では自分で野菜を育てることができます。自分で育てた野菜はとてもおいしいものです。しかし、家庭菜園がスムーズにできるとは限りません。害虫の被害によって野菜がダメになってしまった人もいます。

そこで、事前に虫除け対策を把握しておきましょう。家庭菜園における虫除け対策やコツ、虫除けをする際の注意点について説明します。趣味で家庭菜園をしている人は、ぜひチェックしてくださいね。

  1. 家庭菜園における虫除け対策
  2. 虫除け対策のコツ
  3. 虫除けをする際の注意点

1.家庭菜園における虫除け対策

せっかく今まで育ててきた野菜が虫にやられてしまうと、本当にショックですよね。快適な家庭菜園生活を過ごすためにも、虫除け対策を把握しておきましょう。特に、虫を扱いたくない人は事前の対策が大きなポイントになります。

1‐1.虫が嫌う「ハーブ」を植える

家庭菜園における虫除け対策はたくさんあります。中でもおすすめしたいのが「ハーブを植えること」です。ハーブは私たちをいやしてくれる効果もあります。ほとんどの虫は独特な匂いを持つハーブが苦手なのです。

苦手なものがある限り、育てている野菜に近づかないでしょう。殺虫剤や防虫剤を使うのも良いですが、「薬」の影響が心配な人はハーブを植えてみてください。

特に、「ゼラニウム」というハーブがおすすめですよ。ハーブにもさまざまな種類があるので、自分が大好きな匂いを選んでくださいね。良い香りに包まれると、さらに家庭菜園が楽しくなるでしょう。一石二鳥の虫除け対策です。

1‐2.家庭に必ずある「お酢」で虫除け対策を!

「虫除け対策になると、お金がかかるのでは…」と考えてしまいます。しかし、家庭にあるもので虫除け対策はできるものです。たとえば、家庭に必ずある「お酢」を使ってください。アオムシやアブラムシなどの害虫に効果抜群です。害虫対策に使うため、お酢を水と混ぜ合わせていきましょう。水のおよそ3分の1お酢を加えてくださいね。

お酢を混ぜ合わせた水をスプレー容器に入れて野菜に振りかけていきましょう。害虫対策に効果的ですが、お酢のかけすぎはNGです。かけすぎてしまうと、茎や葉が傷んでしまいます。野菜の状態を見ながらかけることが大切です。

また、お酢が流れやすい雨の日は、いつもよりお酢の量を増やすと良いでしょう。上手に使い分けてくださいね。

1‐3.できるだけ雑草を取りのぞく

家庭菜園における虫除け対策は、できるだけ雑草を取りのぞくことも大切です。虫は雑草がたくさんあるところを好みます。雑草をそのままにしておくと、虫がたくさんやってきてしまうのです。育てている野菜にも悪影響がおよぶでしょう。虫を野菜に寄せ付けないためにも、雑草をできるだけ取りのぞいてくださいね。こまめに雑草を刈り取る、マルチフィルムを使って雑草を生やさないようにするなど、さまざまな対策ができますよ。

特に、夏場は雑草の成長スピードが非常に速いです。こまめに刈り取らなければ、いつの間にか虫の被害にあってしまいますよ。できるだけ毎日野菜をチェックして、お手入れをこまめにしていきましょう。

ハーブを植えると虫除けになるんですね。
ほかにも、お酢をスプレーしたり、雑草を取り除くことで害虫対策になるでしょう。

2.虫除け対策のコツ

2‐1.ベランダやプランターで育てている場合

ベランダなど小さいスペースで家庭菜園をしている人もいるでしょう。小さいスペースでも害虫はやってきます。畑での対策よりも楽ですが、きちんと対策しておかなければなりません。害虫被害にあわないため、プランターに害虫ネットをはっておきましょう。害虫ネットもさまざまな種類があるので、要チェックです。虫除け対策のコツは、自分が育てているスペースに合わせることも大切になります。

また、住んでいる階数によっても発生する害虫が異なるでしょう。1~3階は土についている虫がやってきます。高層階に住んでいても害虫被害にあう可能性はあるのです。常に毎日プランターを観察していきましょう。

2‐2.コンパニオンプランツを活用する

コンパニオンプランツという言葉をご存じでしょうか。ベストな野菜の組み合わせを指している言葉です。コンパニオンプランツは、虫除け対策にぴったりの方法でしょう。害虫被害に多い線虫・根切り虫などが嫌います。組み合わせが良い野菜を意識して育ててみてはいかがでしょうか。

たとえば、トマト×ニラ・バジル、きゅうり×パセリはぴったりです。育てたい野菜にあった野菜を選び、害虫対策をしていきましょう。しかし、最初はなかなかコンパニオンプランツが難しく感じることもあります。難しいと感じる人は、最初に挙げた「ハーブ」を利用してください。ハーブはどのような野菜にもぴったりです。ハーブにもさまざまな種類があるので、しっかりチェックしておきましょう。

小さいスペースで家庭菜園をしていても虫はやってくるんですね。
害虫被害にあわないため、プランターに害虫ネットをはりましょう。また、コンパニオンプランツを活用するのもよいでしょう。

3.虫除けをする際の注意点

3‐1.虫除け対策をしても毎日のチェックは必要不可欠

虫除けをする際、注意しておきたいポイントがあります。注意しておきたいのは、「毎日の様子チェック」です。虫除け対策をしておくと、つい手入れに力を抜いてしまいます。虫除け対策をしていても決して万全ではありません。実際、対策をしっかりしていた人でも虫の被害にあった人もいます。

野菜を上手に育てている人は、常に毎日チェックしているものです。毎日野菜の状態をチェックしておけば、少しの被害で済むでしょう。いち早く虫を見つけることができ、被害が広まる前に対処できるのです。朝起きたときや家に帰ったときなど、たった数分間でも構いません。少しでも野菜の状態を毎日チェックしておきましょう。

3‐2.水たまりの除去

虫除け対策をする際、近くに「水たまり」はありませんか? 水たまりがあると、蚊などの虫がよってくるため注意しなければならないでしょう。水たまりはボウフラの住みかでもあるのです。虫除け対策は、「虫が好まない・過ごすことができない場所」にすることが大切になります。蚊・ボウフラの住みかとなる水たまりがあると、虫除け対策をしても意味がありません。水たまりがないかどうか、家庭菜園の場所をチェックしてみてください。

そして、水たまりがあるならたまらないように工夫しましょう。水がたまりそうな場所をなくす、プランターの受け皿を外すなど、さまざまな工夫ができます。

対策をしても毎日のチェックは欠かせないんですね。
さらに水たまりを除去するなど、虫の住みかとならないようにしてください。

まとめ

家庭菜園における虫除け対策やコツ、注意点について説明しました。野菜への影響を考えて、できるだけ防虫剤や殺虫剤を使いたくありませんよね。子供たちと一緒に育てるのならなおさらのこと、安心できる方法で虫除け対策をしていきたいです。防虫剤・殺虫剤を使わずとも、対策できる方法はたくさんあります。育てている野菜や環境によって、適切な対策をしていきましょう。いろいろな虫除け対策を知っておけば、選択肢が広がりますよ。

  • 虫が嫌う「ハーブ」を植える
  • 家庭に必ずある「お酢」で虫除け対策ができる
  • できるだけ近くにある雑草を取りのぞく
  • ベランダやプランターの場合は害虫ネットを使う
  • コンパニオンプランツを活用する
  • 毎日様子をチェックする
  • 蚊やボウフラの住みかとなる水たまりをなくす

以上のポイントは要チェックです。

虫除け対策だけでなく、コツや注意点もしっかり把握しておきましょう。楽しく家庭菜園をするためにも、必要不可欠な知識です。自分にとってやりやすい方法で虫除け対策をしてくださいね。


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