アボカドを水耕栽培で育てる方法を解説! うまく発芽させるコツは?

アボカドは、真ん中に大きな種があります。「この種を植えたら、芽が出ないかな?」と考えたことがある人もいるでしょう。アボカドの種は、水耕栽培で発芽させることができます。アボカドは結実が難しい果実ですが、成長を楽しむ観賞用として育てるのも楽しいものです。

今回は、水耕栽培でアボカドを発芽させる方法を紹介します。

  1. アボカドはどんな植物?
  2. アボカドを水耕栽培で育てる方法
  3. アボカドが発芽した後の育て方
  4. アボカドの水耕栽培に関するよくある質問

この記事を読めば、水耕栽培のコツやメリットもよく分かるでしょう。アボカドを育ててみたい人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.アボカドはどんな植物?

この項では、アボカドの特徴や水耕栽培をするメリットなどを紹介します。

1-1.アボカドとはどんな植物?

アボカドは、メキシコ・中央アメリカが原産の植物です。熱帯・亜熱帯で生育するので、寒さに弱く15℃以上の気温でよく育ちます。また、実はビタミンEやB1が豊富で「食べる美容液」とも言われており、女性に人気です。

1-2.日本でアボカドは育てられる?

前述したように、アボカドは熱帯・亜熱帯で生育する植物です。ですから、日本では屋外で育てられる地域が限られています。また、2本以上同時に生育しないと結実は難しいでしょう。でも、鉢植えのアボカドは観葉植物として楽しむことが可能です。アボカドを発芽させ、大事に育てている人もたくさんいます。

1-3.水耕栽培で発芽させるメリット

水耕栽培とは、水の代わりに肥料を溶かした水溶液で植物を育てる方法です。ただし、植物を発芽させるまでなら液肥は必要ありません。水だけで大丈夫です。水耕栽培ならば土や肥料を用意し、定期的に水やりを行う必要はありません。また、発根や発芽の様子を目で見ることができます。

アボカドは観葉植物としても楽しめるんですね。
はい。栽培を楽しんでいる人もたくさんいます。

2.アボカドを水耕栽培で育てる方法

この項では、アボカドを水耕栽培で発芽・育成する方法を紹介します。

2-1.発芽させることができる種とは?

アボカドの種は、園芸店などではほとんど販売されていません。そのため、スーパーなどで販売されているアボカドから種を取って、発芽させましょう。種を取るアボカドはできるだけ常温で保存してあるものがおすすめです。また、種は果実の脂分をよく取って、乾燥させないように水につけて保管しましょう。乾燥させると発芽率が落ちてしまいます。ぬらしたキッチンペーパーに種を包んでおいてもいいですね。

2-2.水耕栽培に必要な道具

アボカドを発芽させるためには、水・水を入れる容器・種を支えるつまようじ、の3つを準備しましょう。ペットボトルの上3分の1程度を切り、飲み口部分をひっくり返して残り3分の2の中に入れたものでも大丈夫です。

2-3.水耕栽培のやり方

アボカドの種には上下があります。ややとがっている方が上、丸くてざらついている方が下です。アボカドは、種の下3分の1程度が水につかっていれば発芽します。口の広い容器を使う場合は、アボカドが水没しないようにつまようじをアボカドに刺して、支えにしましょう。
なお、アボカドの種は茶色い薄皮をかぶっていますが、洗っているときやつまようじを刺すときに薄皮が取れてしまっても問題ありません。

2-4.水耕栽培を成功させるコツ

アボカドを発芽させるには、以下の点に気をつけましょう。

  • 水耕栽培の容器は、日当たりのよい温かい場所に置く
  • 水の交換は1日おき程度に行う。水が腐ると発芽しないので要注意
  • 室温を高めに保つ

なお、アボカドの発根や発芽には時間がかかり、水耕栽培を始めてから1か月くらいでようやく根が出てきます。環境によっては、2か月近くかかることもあるでしょう。ですから、気長に待ってください。なお、昼間は暖かくても夜間は気温が下がる季節の場合は、少しでも温かい場所に移動させましょう。室温が15℃以下では発芽率が下がります。

スーパーで売っているアボカドの種でも発芽させることができるんですね。
はい。水耕栽培をすれば土がなくても発芽させることができます。

3.アボカドが発芽した後の育て方

この項では、アボカドが発芽した後の育て方を紹介します。

3-1.水耕栽培で育て続ける場合

水耕栽培で育て続ける場合は、水に液肥を足しましょう。また、根がすべて水没しないように水の高さを調節してください。水を定期的に替えながら日当たりのいい場所に置いておけば、ある程度大きくなります。根の成長と共に、水を入れている容器を大きくしてください。
なお、ハイドロボールと呼ばれる粘度質の土を丸めて高温で焼いたものを、利用してもいいでしょう。ハイドロボールは、土のように根や茎をしっかりと支えてくれます。また、素焼きのボールですから土よりも清潔感があり、多孔質なので容器の底に液肥を溶かした水溶液を入れておけば、根がハイドロボール越しに水を吸い上げてくれるでしょう。

3-2.アボカドを大きくしたい場合

アボカドは、10m以上成長する大きな木です。発芽したアボカドを少しでも大きくしたい場合は、発芽して葉っぱが出た時点で、で、鉢植えにしましょう。木の成長に合わせて鉢を大きくしていけば、数mまで育てることができます。この場合も、日当たりがよく温かい場所で育ててください。外で育てる場合は、冬だけは室内に入れてあげましょう。なお、冬でも5℃を下回らない温暖な気候の場所ならば、露地植えでもアボカドを育てることができます。

葉っぱが出たら土に植え替えればいいんですね。
はい。そうすれば大きくすることができます。

4.アボカドの水耕栽培に関するよくある質問

この項では、アボカドの水耕栽培に関するよくある質問を紹介しましょう。

Q.アボカドは育てば結実しますか?
A.アボカドは、異なる株の花でしか受粉しないので、1本だけ育ててもほぼ結実しません。また、水耕栽培で結実可能な大きさまで育てるのは、かなり難しいでしょう。

Q.アボカドの水耕栽培に適した季節はありますか?
A.気温が15℃を下回らなくなる、春~初夏がおすすめです。秋に植える場合は、夜間の冷え込みに注意してください。

Q.アボカドを水耕栽培している際、上部が乾燥してきましたが問題ありませんか?
A.はい。下3分の1が水につかっていれば大丈夫です。

Q.アボカドの発根はしましたが、芽が出ません。
A.発根をしてから、半月後に芽が出ることもあるので焦らずに見守ってください。

Q.アボカドの種の大小は発芽率に関係ありませんか?
A.はい。ありません。

まとめ

今回はアボカドを水耕栽培で育てる方法を紹介しました。発芽に時間がかかりますが、大きくなるアボカドは、育てるのが楽しい植物です。アボカドをよく食べるという人は、ぜひ一度試してみてください。アボカドがうまく育ったら、ほかの水耕栽培にもチャレンジしてみましょう。


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