植物工場の歴史から分かる現在の課題は? 導入の流れや費用も紹介!

「植物工場を導入するにはどうすればよいのか?」「いつからどのように導入されてきたのか、歴史を知りたい」とお考えではありませんか? 天候に左右されず食材の供給ができる植物工場は、今や、導入する企業が年々増加するなど注目を集めている存在です。導入を検討するにあたって、植物工場の歴史やメリット・今後の課題などもしっかり把握しておく必要があるでしょう。

この記事では、植物工場が普及した背景や現状・導入の流れなどを詳しくご紹介します。

  1. 植物工場の歴史を紹介
  2. 植物工場の現状と今後の課題は?
  3. 植物工場の導入において知っておきたいこと
  4. 植物工場に関するよくある質問

この記事を読むことで、植物工場の日本における歴史や未来に目指すもの・導入の相談先などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.植物工場の歴史を紹介

まずは、植物工場の始まりや日本における歴史・普及した背景についてご紹介しましょう。

1-1.1957年にデンマークで始まった歴史

植物工場は、1957年にデンマークで行われたスプラウトの一貫生産が始まりといわれています。発芽から出荷までをわずか1週間で行うことができる生産システムが採用されていたのです。次いで、オーストラリアやアメリカで作物の工業的生産が開始され、完全制御型植物工場の研究が進められてきました。

1-2.日本で研究が開始されたのは1974年

日本においては1974年に初めて、日立製作所中央研究所が完全制御型植物工場の研究を開始しました。その後、1980年代に第一次植物工場ブームが起こり、ショッピングモール内の食品売り場に植物工場が併設されるなどして話題を集めたのです。1990年代には第二次ブームが起こり、国が企業へ植物工場への参入を促進するようになりました。キユーピー株式会社が自社での植物工場システムを販売するなど、市場への導入も開始されたのです。そして、第三次ブームと呼ばれる2000年代には、国からの支援も後押しとなり、工場の開設が増加しています。

1-3.消費者意識の高まりや少子高齢化が普及の背景にある

植物工場が日本で普及した背景には、消費者意識の高まりや少子高齢化があると考えられます。外国産食材への安全性の不安から、安心・安全に食べることができる国産食材を求める消費者が増えたことが一番の理由でしょう。また、少子高齢化によって農業従事者の人口が減少し、少人数で効率的に作物を生産できる植物工場に注目が集まるようになったのです。

2.植物工場の現状と今後の課題は?

植物工場の現状と歴史事例を通じて分かる問題点・今後の課題などをまとめました。

2-1.海外と比較すると普及率は低い

植物工場の現状としては、海外と比較すると日本での普及率はまだ高くありません。日本全国には400か所を超える植物工場がありますが、農業大国であるオランダなどと比べるとまだ少ないのが現状です。

2-2.生産者にとっても消費者にとってもメリットが大きい

植物工場は、生産者にとっても消費者にとってもメリットが大きいといわれています。第一に、季節や天候に左右されず作物を栽培できる点が挙げられるでしょう。室内で照明や温度をコントロールできるため、一年を通して安定した収穫が可能です。害虫の被害を受ける心配もないため、農薬を使わずに栽培できる点も大きなメリットでしょう。品質のよい安全な食材を手に入れられることは、消費者にとっても喜ばしいことです。また、栽培にかかる労力や人件費を大幅に削減できるというメリットもあります。

2-3.ランニングコストの高さが問題点

植物工場の問題点として挙げられるのが、ランニングコストの高さです。設備を導入するにあたっての初期費用や、光熱費などの維持費が高額になることから、参入に踏み込めずにいる企業も数多くあります。つまり、植物工場の普及率を上げるカギは、低コスト化にあるといえるでしょう。

2-4.多様な視点から課題の克服が必要

今後の課題としては、低コスト化を図ることはもちろんのこと、効率的な栽培ノウハウの確立や栽培可能な品目を増やすことなどが挙げられます。こうした課題を克服するためには異業種の技術を導入することが必要な場合もあるでしょう。製造業などとの異業種融合を成功させることが、植物工場が未来に目指すべきものといえます。

3.植物工場の導入において知っておきたいこと

植物工場に必要な設備や導入の流れ・費用などをご紹介しましょう。

3-1.導入に必要な設備は?

植物工場を導入するにあたって、さまざまな設備が必要になります。どんな設備が必要で導入するにはどのくらいの費用がかかるのか、事前に把握しておくことが大切です。施設建設費のほかにも、吸排気設備や電気工事・栽培設備・二酸化炭素供給システム・配管工事・種苗・肥料などに費用がかかります。

3-2.まずは見積もりを依頼する

まず、植物工場の設計や施工を行っている業者に見積もりを依頼しましょう。見積もり内容に納得できたら、設置の日時を打ち合わせし、施工という流れになるのが一般的です。

3-3.一から開設するには億単位の費用がかかる

何もない場所に一から植物工場を開設するには、2~3億円程度の費用がかかります。コストを削減するためには、廃工場など既存の建物を再利用する方法や、節電のために太陽光発電パネルを設置する方法などがあるでしょう。また、国の補助金制度を利用することも可能なため、経済産業局や農政局に問い合わせてみることをおすすめします。

3-4.水耕栽培どっとネットに相談を

水耕栽培どっとネットは、植物工場の企画や施工を行っている会社です。水耕栽培設備の提案や植物工場の導入実績が豊富なため、疑問や不安があれば相談してみるとよいでしょう。こちらから無料相談を受け付けているため、ぜひチェックしてみてください。

3-5.アフターサービスが充実している業者に依頼するのがおすすめ

植物工場の導入を依頼する場合、アフターサービスが充実した業者を選ぶのがおすすめです。設備の完成後に機器が故障した場合対応してくれるか・保証期間はどのくらいかなど、しっかりチェックしてください。

4.植物工場に関するよくある質問

「植物工場の導入を検討している」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.植物工場で多く作られているのはどのような野菜ですか?
A.完全人工光型の植物工場では葉物野菜が主ですが、太陽光型や併用型植物工場ではトマトやナス・きゅうりなどの野菜も栽培されています。

Q.植物工場の導入先として最も多いのは、どのような企業ですか?
A.最も多いのは飲食業で、レストランに植物工場を併設する例も多くなっています。しかし、近年はバイオ企業や光化学機械メーカー・建設企業なども、植物工場に注目する企業が増加しているのが現状です。

Q.植物工場で栽培した野菜は畑で育てた野菜に比べて栄養価が低いというのは本当でしょうか?
A.いいえ。栄養価に差はありません。天候や害虫の影響を受けることがないため、品質のよい野菜が栽培可能です。

Q.個人でも植物工場を運営できますか?
A.小規模な植物工場であれば、個人で運営することも可能でしょう。詳しくは業者に相談してみることをおすすめします。

Q.なぜ、植物工場を導入する企業が増えてきているのでしょうか?
A.植物工場に将来性が期待できるためです。新しいビジネスチャンスとして注目する企業が増えてきています。

まとめ

植物工場の歴史や今後の課題・導入方法などを詳しくご紹介しました。新しい農業の形として注目を集めている植物工場には、まだ解決すべき課題もあります。そうした課題をどのように克服し、成功するためにはどうすべきなのか、よく考えた上で導入を検討すべきでしょう。ぜひこの記事を参考に、植物工場のことを詳しく知ってください。


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