屋外で水耕栽培をしたい!! そのメリットや雨対策を解説!!

水耕栽培は屋内で行うもの、というイメージがある人は、いことでしょう。しかし、トマトなど背丈が1mを超えるものやキュウリなのつる性植物など、屋内で栽培するのが難しい植物も多いのです。そのため、「屋外で水耕栽培を行いたい」と考えている人もいるでしょう。
そこで、今回は屋外で水耕栽培を行う方法や雨対策・注意点などを紹介しましょう。

  1. 屋外で水耕栽培を行うメリット・デメリット
  2. 屋外で水耕栽培を行う方法や注意点
  3. 水耕栽培を始める方法
  4. 屋外の水耕栽培に関するよくある質問

この記事を読めば、屋外で水耕栽培を成功させるコツがよく分かります。屋外で水耕栽培を行いたいと考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.屋外で水耕栽培を行うメリット・デメリット

はじめに、水耕栽培の定義や屋内で水耕栽培を行うメリット・デメリットを解説します。

1-1.水耕栽培とは何か

水耕栽培とは、土の代わりに液肥を溶かした水溶液で植物を育てる栽培方法です。土を使わないことで、屋内での栽培が容易になるほか、土が媒介する病気にもかかりにくくなります。また、屋内で栽培することで害虫もつかなくなるため、無農薬で野菜を栽培しやすいのも大きなメリットです。さらに、留守がちな人でも水やりを気にすることなく植物を栽培できマス。

1-2.屋外で水耕栽培を行うメリット

では、屋外で水耕栽培を行うメリットはなんでしょうか? 前述したように屋外で水耕栽培を行うと、背が高くなる植物やつる性の植物も育てることができます。また、太陽の光を直接充てることができるので、屋内で育てるよりも成長が早く、立派なものが収穫できる可能性も高くなるでしょう。また、屋外の方が広いスペースを確保できます。

1-3.屋外で水耕栽培を行うデメリット

屋外で水耕栽培を行うと、以下のようなデメリットがあります。

  • 雨により、水溶液が薄まってしまう
  • 虫害が発生する可能性がある
  • 風雨によって水耕栽培の設備が壊れる

しかし、日本では台風の季節でない限り水耕栽培の設備が壊れるほど激しい雨が降り続くことは、ほとんどありません。また、屋外とはいえ場所を工夫することで、虫害も発生しにくくなるでしょう。

2.屋外で水耕栽培を行う方法や注意点

この項では、屋外で水耕栽培を行う方法や注意点を紹介します。

2-1.屋外で水耕栽培に適した場所

屋外で水耕栽培を行う場合、ベランダや屋上など一定のスペースが確保できる場所がおすすめです。それに、高い場所のほうが虫も発生しにくいでしょう。また、軒先など雨を防げる場所があれば、さらによいですね。

2-2.電源を確保する

水耕栽培を大規模に行う場合、水を循環させてエアポンプで水中に酸素を供給するのがおすすめです。そのため、電源を確保できる場所を選びましょう。雨対策として、絶縁テープを巻くなどしておけば漏電の心配はほぼありません。また、水を循環させるような大がかりな水耕栽培は難しい場合は、ハイドロボールを利用したハイドロカルチャーもおすすめです。

2-3.雨対策について

水耕栽培を行う場合、多少の雨は問題ありません。何日も雨が降り続くという場合にだけ、市販の雨よけなどを使いましょう。簡易的なビニールハウスなども販売されていますが、日当たりのいい場所でビニールハウスを使うと温度と湿度が上がりすぎて、かえって植物の育成によくありません。また、水溶液を入れている容器から水があふれそうな場合は、あらかじめ水位を下げておくなど対策を立てましょう。

2-4.虫対策

屋外で水耕栽培を行うと、虫がやってくることもあります。土壌栽培より害虫が発生する割合は低いのですが、植物が成長してきたら、茎や葉の裏などをこまめに観察し、必要ならば殺虫剤などを使いましょう。

3.水耕栽培を始める方法

水耕栽培の道具は、自分で手作りすることもできます。しかし、屋外で大規模に水耕栽培を行いたいという場合は、手作りよりも水耕栽培どっとネットなどで販売されているキッドを使ったほうがうまくいきやすいでしょう。種や苗は、土壌栽培用のものでかまいません。苗を植える場合は土をよく落として根の一部が呼吸できるようにして水溶液につけてください。種の場合は、スポンジなどに切れ込みを入れて種をまき、水溶液につけて発芽を待ちます。ある程度育ったらスポンジごと切り分けて、苗と同じように水溶液につけましょう。初心者は、レタスなど葉物野菜から挑戦するといいですね。育てやすく栽培期間も短いので、失敗しにくいでしょう。

4.屋外の水耕栽培に関するよくある質問

この項では、屋外の水耕栽培に関するよくある質問を紹介します。

Q.屋外で水耕栽培を行うなら、トマトやキュウリなどがおすすめでしょうか?
A.はじめて水耕栽培を行う場合は、前述したように葉物野菜がおすすめです。成長が早いので雨にあわないうちに収穫できるかもしれません。

Q.水だけで水耕栽培はできますか?
A.可能ですが、成長は遅くなるのでおすすめできません。

Q.ハイドロボールとは何でしょうか?
A.ハイドロボールとは、粘土を高温で焼いてボール状に丸めたものです。細かい穴がたくさん空いているので空気と水の両方を浸透させることができます。無菌なので、土のように病原菌を媒介することもありません。土と同じように植物を植えて使います。

Q.雨が数日降り続く場合は、どうやって雨よけをすればいいでしょうか?
A.植物に雨が当たっても問題なので、水溶液に雨が混じらないように容器にふたをするのもいいですね。

Q.ビニールハウスを使いたい場合、どうやって管理したらいいでしょうか?
A.湿度や温度が上がりすぎないよう、こまめに内部を確認してください。気温が高すぎる場合は、戸を開けて空気を循環させるなど対策が必要です。冬季の方が管理しやすいでしょう。

まとめ

いかがでしたか? 今回は屋外で水耕栽培を行う方法や注意点を紹介しました。雨のデメリットよりも日光のメリットの方が大きいので、大きくなる植物を水耕栽培したい場合は屋外で行ってもいいでしょう。ベランダや屋上が空いていて、何か使用法を考えているときにもおすすめです。ハイドロカルチャーならば、土壌栽培感覚で行えます。


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