みょうがの栽培方法を知りたい! 水耕栽培もできるって本当?

みょうがの栽培方法を知りたい!

みょうがは夏の味覚として、てんぷらにして食べられたり薬味として利用されたりする野菜です。みょうがが少しあると、ぐっと味が引き立つ料理はたくさんあります。みょうがは育てやすい野菜で、畑の隅に少し土地が空いてしまった場所などにもよく植えられており、プランターでも栽培可能です。また、近年は水耕栽培でみょうがを育てる人も増えてきました。

今回は、手軽にみょうがを栽培できる方法を紹介しましょう。

  1. みょうがの基礎知識
  2. みょうがを土壌栽培する方法
  3. みょうがの水耕栽培方法
  4. みょうがの栽培に関するよくある質問

この記事を読めば、おいしいみょうがを収穫できる方法がよく分かります。興味がある人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.みょうがの基礎知識

みょうがの基礎知識

はじめに、みょうがの増え方や収穫時期、栽培の難易度などを解説します。どのような野菜なのでしょうか?

1-1.みょうがはどこを食べることができるの?

私たちが「みょうが」と呼んで食する部分は、みょうがの花芽に当たります。みょうがを育てていると、初夏になれば青々とした葉がわさわさと生えてきますが、これは全く食べられません。7月下旬から8月上旬になると、成長した茎と葉の根元に茶色っぽい花芽が出てきます。これを収穫して食べるのです。みょうがは花芽が出ると、1、2日で花が咲き、すぐに花の部分から腐ってくるので収穫はスピードが勝負になります。一度にどっさり収穫し、冷蔵庫で保管しましょう。

1-2.みょうがの増え方

みょうがは地下茎でふやすことが一般的です。毎年2月下旬~3月くらいになると園芸店やホームセンターにみょうがの地下茎が出回ります。一見すると細いごぼうのような地下茎を植えて、栽培するのです。なお、園芸店によっては短期間苗が出回ることがあります。

1-3.みょうがが好む土壌

みょうがは、日陰で湿った土壌を好みます。直射日光が葉に当たると葉焼けを起こしてしまってうまく育ちません。また、地下茎がどんどん伸びていくので、畑のすみや家の軒下あたりなどがもっとも栽培に適しています。「家庭菜園やガーデニングをしているが、日陰で植物が植えられないところがある」という場合は、みょうがを植えてみましょう。
プランターでも栽培できますが、できるだけ大きなプランターを使ってください。地下茎が伸びて茎や葉を伸ばすので、狭い所ではうまく育ちません。

1-4.みょうがは育てやすい

みょうがは、土壌を乾燥させ過ぎないことと、直射日光に当てないことに注意すればほとんど手をかけずに育てられます。また、みょうがは冷凍可能です。一度にたくさん取れても冷凍すれば、いつでも新鮮なみょうがが楽しめます。

みょうがは育てやすい野菜なんですね。
はい。初心者でも育てやすいでしょう。

2.みょうがを土壌栽培する方法

みょうがを土壌栽培する方法

この項では、みょうがを土壌栽培する方法を解説します。どのように育てるのでしょうか?

2-1.みょうが栽培に適した土と植え方

みょうがは、特に土を選びません。庭に植えたいという場合は庭土に石灰を混ぜ、中和してから腐葉土を混ぜましょう。プランターで培養する場合は「野菜の土」や「培養土」を利用してください。地下茎は温かい地方なら3月上旬、寒冷地ならば4月に植えます。地下茎は感想を大変嫌うので、水はたっぷりとあげましょう。プランターの場合は直射日光が当たらないような場所に置きます。

2-2.芽が出たら

みょうがの芽が出たら、敷きわらをします。わらは園芸店やホームセンターに販売していますので、購入しましょう。もみ殻でも大丈夫です。わらを敷くことで土の乾燥を防ぎ、土が肥えていきます。6月になったら1か月に1度の割合で化成肥料をあげてください。プランターの場合は液肥を与えましょう。

2-3.気をつけるべき病気

みょうがは生命力が強い植物ですが、地下茎に根茎腐敗菌がついていた場合、土壌で菌が繁殖して立ち枯れることがあります。地下茎を植える前によく観察し、芽などが腐っていないかどうかよく見てください。また、茎が下の方から茶色く枯れてきたら、速やかにその部分を取り除きましょう。

2-4.収穫時期

8月上旬~中旬になると青々と茂った茎や葉の根元に花芽が顔を出します。花芽が小さいうちはわらなどに紛れて見えにくいですが、地面がちょっと盛り上がっている箇所をそっと掘ってみてください。花芽があるはずです。花芽は花が咲くまでに収穫すれば、固く身が締まったよいみょうがが収穫できるでしょう。なお、花が咲いたみょうがも食べることができます。ただし、柔らかくて腐りやすくなっているので、早めに食べましょう。

2-5.収穫後

花芽がでなくなったら、10月下旬ごろ、茎を刈り取って追肥をし、わらやもみ殻、腐葉土で土を覆っておきましょう。そうすれば、地下茎は土の中で春まで越冬できます。ただし、プランターの場合は連作が難しいので、地下茎をほりあげて取っておきましょう。

みょうがはプランターでも栽培できるんですね。
はい。マンションのベランダでも育てられます。

3.みょうがの水耕栽培方法

みょうがの水耕栽培方法

水耕栽培とは、土を使わず液体肥料を溶かした水溶液で植物を育てる方法です。みょうがの場合はこまめな水やりをしないで済むというメリットがある一方で、地下茎を支える土台作りに手間がかかります。この項では、みょうがの水耕栽培の方法を説明しましょう。

3-1.みょうがを水耕栽培する方法

みょうがを水耕栽培するには、ハイドロカルチャーという土の代わりになる発泡煉石(人工軽石)を使用します。これをプランターに敷き詰め、水溶液を入れましょう。そうすればハイドロカルチャーが水溶液を吸いこんでくれます。ここに、地下茎を上て下さい。あとは土壌栽培と同じようにそだてれば大丈夫です。

3-2.みょうがは水耕栽培には不向き?

みょうがは地下茎から直接花が伸びるので、地下茎をどっぷりと水溶液につけて栽培しようとしてもうまくいきません。また、みょうがは広い土地の方が育ちやすいのです。ですから、土壌栽培ができる土地があれば土壌栽培の方が良く育つでしょう。

3-3.水耕栽培のメリット

しかし、水耕栽培には土を使わないので、室内で育てられるというメリットがあります。また、水耕栽培は水やりの手間が少ないので、留守がちでも水不足になることなくみょうがが育てられるでしょう。また、土が媒介となる病気や害虫もつきにくくなります。

3-4.注意点

ハイドロカルチャーを利用した水耕栽培の場合、ハイドロカルチャーが乾いたら、水溶液を足していきましょう。ハイドロカルチャーが乾いてしまっては、水耕栽培の意味がありません。しばらく留守にする場合はハイドロカルチャーに多めに水溶液をかけてあげてください。

ハイドロカルチャーを使えば、みょうがを水耕栽培することができるんですね。
はい。ハイドロカルチャーは土と同じように使うことができ、土より清潔です。

4.みょうがの栽培に関するよくある質問

みょうがの栽培に関するよくある質問

Q.みょうがには害虫がつきますか
A.はい。カイガラムシやハダニがつく可能性があるでしょう。みょうがは成長すると葉が密集して害虫が目につきにくくなります。害虫がついたら葉ごと取ってしまうか、殺虫効果のある薬剤を散布してください。

Q.みょうがは、肥料がなければ育ちませんか?
A.育たないことはありませんが、味が悪くなります。追肥は必ず行ってください。

Q.ハイドロカルチャーを使った場合、わらはしかなくてもいいのですか?
A.はい。わらは敷かなくても大丈夫でしょう。

Q.みょうがの水耕栽培は難しいですか?
A.はい。ベビーリーフなどの葉物野菜と比べると難易度は高めになっています。

Q.みょうがは何年くらい取れるでしょうか?
A.地下茎の越冬がうまくいけば、3,4年は収穫可能です。

おわりに

ミョウガの育て方についてのまとめ

今回はミョウガの育て方を解説しました。みょうがの水耕栽培は葉物野菜に比べると難易度が高めです。ですから、まず葉物野菜などで水耕栽培を成功させてから、挑戦してみてください。うまくいけば室内でみょうがが栽培できます。


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