【必読】植物工場の現状とメリットとは?導入前に知っておくべきこと

植物工場のメリットを知らない方は多いでしょう。最近よく耳にするようになってきた植物工場という名前ですが、具体的にどのようなものなのかあまり知られていないのが現状です。植物工場とはどんなもので、どんなメリットがあるのか知っておく必要があるのではないでしょうか。この記事では、植物工場の歴史やメリット、導入に関する情報をまとめてご紹介します。

  1. 植物工場とは?
  2. 植物工場のメリットについて
  3. 植物工場の現状とデメリット
  4. 植物工場の導入について
  5. 植物工場に関するよくある質問

この記事を読むことで、植物工場のシステムについて分かるはずです。導入を検討している方もぜひ参考にしてみてください。

1.植物工場とは?

まずは、植物工場について詳しくご紹介します。

1-1.定義

植物が成長するためには、光や温度、湿度、栄養分などの環境条件を整えてあげる必要があります。植物工場は、人工制御によってその環境を作り出し、計画的かつ安定的に野菜を育てるための生産システムなのです。近年は国や自治体の支援もあり、参入が増えています。

1-2.歴史と背景

植物工場の開発に最初に取り組んだのは、1957年のデンマークと言われています。その後、オランダの欧州各地でも高度な技術が発展してきたのです。日本で研究がはじめられたのは1974年のことで、日立製作所中央研究所で開始されました。やがて、野菜の大量生産と規格化が実現できるようになったのです。植物工場が発展した背景には、天候不順や異常気象はもちろんのこと、消費者の安全・安心への思考が高まったことが大きいとされています。

1-3.種類、分類

植物工場は、大きく分けて3つに分類されます。

1-3-1.完全人工光型

人工的光源、空調設備、養液培養など、完全に制御された環境で生産を行う工場のことを言います。季節ごとの気象変動による影響を受けることもなく、病原菌や害虫の被害も心配ないのが特徴です。一般的な畑で育てるのと違って凶作が発生しないため、常に安定した収穫量を得ることができます。

1-3-2.太陽光利用型

半閉鎖環境において太陽光を利用するのが「太陽光利用型」です。初期費用が安く済むこと、太陽光を光源とするため光熱費が抑えられることがメリットとなります。

1-3-3.太陽光・人工光併用型

基本は太陽光、補助として人工光を使うタイプが「太陽光・人工光併用型」です。太陽光型では天候不順による発育の遅れが心配されますが、その部分を人工光でカバーできるためメリットは大きいでしょう。

1-4.どんな野菜を作っているのか

完全人工光型の植物工場では、イチゴやクレソン・グリーンリーフ・レタス・スイートバジル・からし水菜などの野菜を育てることができます。しかし、太陽光型や併用型では、トマトやほうれん草・ナス・キュウリなど、人工光型では生産できないような野菜も育てることができるのです。

2.植物工場のメリットについて

植物工場のメリットをまとめてみました。

2-1.栽培面

植物工場では、季節に関係なく野菜の栽培ができます。照明や温度を自由にコントロールできるため、その季節に適した野菜以外でも育てることができるのです。また、通常は悪天候が続くと農作物は大きなダメージを受けますが、そのような心配もありません。一年中安定して野菜を収穫できるため、生産者にとっても消費者にとってもメリットは大きいでしょう。

2-2.品質面

品質面でもメリットがあります。スーパーなどで販売されている野菜は、形がよいものばかりです。こういった野菜を栽培するためには、農薬を使うしかありません。しかし、植物工場では、病害菌や害虫の被害を受ける心配がないため、農薬を使わなくても済むのです。有害な農薬を使っていないということは、消費者にとっても安心感が得られるでしょう。

2-3.労力面

栽培にかかる労力を大幅に軽減できるというメリットもあります。土作りや農薬を散布する、害虫を駆除するといった作業も必要ありませんし、天候に応じて対策を練ることもないのです。また、植物工場での収穫は作業する高さが調整できるため、体力にかかる負担も大きく軽減できるでしょう。

2-4.資源面

人工光型植物工場では、野菜を栽培するために必要な水の量が少なくて済みます。温室やハウスなどで栽培する場合の50分の1程度なのです。このように、資源が節約できるという点も、植物工場の大きなメリットでしょう。

2-5.コスト面

労力が軽減される分、人件費を削減することが可能です。作業をマニュアル化することにより、野菜栽培の経験がないパートやアルバイトでも作業ができるため、コスト面での節約につながります。

2-6.将来性について

現在、植物工場の将来性は非常に期待されています。政府が補助金を出すなどの開発援助を開始し、全国各地に植物工場が建設されていっているのです。最近は異業種企業の農業参入も増えてきており、大都会でも野菜を栽培できる時代はすぐそこまできていると言えるでしょう。

3.植物工場の現状とデメリット

では、現状とデメリットについてもご紹介しましょう。

3-1.現状

現在、全国における植物工場の数は400か所以上あります。特に人工光利用型は年々増加傾向にあり、雇用数も増え続けているのが現状です。しかし、世界有数の農業大国であるオランダなどと比較すると、その普及率はまだ低いと言えるでしょう。

3-2.主なデメリットと今後の課題

植物工場にはデメリットもあります。まず、初期費用や維持費が高いという点です。費用の問題から、参入できずにいる企業も数多くあるでしょう。そして、今後の課題としては、生産コストをさらに下げること、栽培できる農作物を増やすことなどが挙げられます。また、都会に増えている空き室や空きビルなどを有効活用して植物工場を作る動きもすすめられるべきです。

4.植物工場の導入について

植物工場の導入について、流れや注意点をまとめてみました。

4-1.どんなところへ導入するのか?

植物工場の導入先として最も多いのが、飲食業です。自然食材を売りにしたレストランなどに併設する例も多くなっています。そのほかにも、大学などの教育施設や福祉施設などに導入することが多いでしょう。

4-2.導入のイロハ

植物工場を導入するためには、必要な設備や部材をそろえなければなりません。基本的には、施設建設費をはじめ、給排気設備費・電気工事費・栽培設備費・二酸化炭素供給システム整備費・配管工事費・種苗代・肥料やpH調整材費などが必要です。植物工場の仕様やサイズによっても導入費用は変わってきますので、事前にしっかりと調べておく必要があります。

4-3.導入への流れ

植物工場の設計や施工を行っている業者は数多くあります。まずは問い合わせをして、見積もりを依頼し、見積もり内容を確認後、設置希望時期を決定し、施工という流れが一般的です。故障時の対応やメンテナンスなど、アフターフォローも充実している業者を選ぶ必要があるでしょう。

4-4.相談窓口

水耕栽培どっとネットでは、さまざまな規模の植物工場を企画・設計・施工しています。こちらから無料相談を受け付けていますので、導入を検討している場合は、ぜひチェックしてみてください。導入方法やコスト削減のコツなど、植物工場の専門家がお答えします。

4-5.注意点

植物工場を運営していくためには、豊富な知識と経験を持つ人材が必要不可欠です。導入や運営について詳しい知識を持つ人材を育成し、植物工場をさらに広めていきましょう。水耕栽培どっとネットでは、運営ノウハウのサポートも行っています。ぜひご相談ください。

5.植物工場に関するよくある質問

「植物工場について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめてみました。

5-1.植物工場で育てた野菜は栄養価が低いのですか?

A.一般的な畑で育てた野菜と比較しても栄養価は変わりません。むしろ、天候や害虫の影響を受けない分、質のよい野菜ができあがるはずです。

5-2.人工光利用型で使用されている光源は何ですか?

A.蛍光灯やナトリウムランプ、LEDなどを使用しています。特に近年はLEDの導入が増加しており、発光効率の高さや長寿命な点などが注目を集めているのです。

5-3.植物工場建設にあたって補助金が出るというのは本当ですか?

A.本当です。対象になる再生可能エネルギーを使用することを条件にした「再生可能エネルギー再利用加速化支援対策補助金」をはじめ、さまざまな補助金制度があります。地方ごとに独自の補助を行っている場合もあるため、調べてみてください。

5-4.有機人工土壌とは何ですか?

A.天然の土の10分の1という軽さの人口土です。保水力や肥料の持ちがよいため、水耕栽培では栽培が難しい根菜類にも適していると考えられます。今後、有機人工土壌を使った土壌栽培の植物工場ができる可能性もあるでしょう。

5-5.植物工場で利益を出すためにはどうすればよいですか?

A.植物工場を導入してもすぐに利益が出るわけではありません。黒字にするためには、いかにランニングコストやイニシャルコストの軽減を徹底するかが重要なポイントです。また、栽培する作物を厳選するなどの工夫も必要でしょう。

まとめ

いかがでしたか? 植物工場の現状やメリット、導入方法などをまとめてご紹介しました。安定して野菜を生産できる植物工場には、メリットがたくさんあります。しかし、導入する上でさまざまな注意点や知っておくべきことがあるのです。ぜひこの記事を参考にして、植物工場の導入・運営に成功してください。


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