栽培ノウハウ

HPS/MHランプ VS LEDランプ

いつもお世話になっております。
水耕栽培どっとネット広報担当の『Mr.420』です。

つい最近、日本人学者がノーベル賞を受賞して話題になった青色発光ダイオードってありますよね。赤色や緑色のLEDは随分昔からありましたが、青色のLEDは存在せず、色々な学者が研究を続けてきましたが、なかなか発明する事が出来なかった物でした。

なぜ、この発明が画期的かというと、青色の発明によりどんな色でも演色する事ができ、テレビのバックモニターや駅の電光掲示板、信号機など色々な分野でLEDが普及したわけです。また、青色LEDのお陰で白色LEDが作れる様になり、みなさんの家や会社のオフィスなどでもLEDがシェアを広めて来ているわけです。

そんなLEDですが、実はインドアガーデニングの分野でも活躍する様になりました。いままでは、太陽光の代わりにHPS(高圧ナトリウム)ランプやMH(メタルハライド)ランプが主流でしたが、それらは発熱量が多く、たくさんのランプを使用するとあっという間に部屋の温度が高くなり、植物に適さない環境になってしまっていました。また、その温度を下げる為にエアコンをフル稼働させるので、月々の電気代に頭を抱えてしまうことも良くありましたが、そこでLEDの登場と言う訳です。

LEDランプって本当にいいの?

余談はさておき、本題に入ります。 よくお客様から「このLEDは300WでHPS600W相当と言うのですが、本当ですか?」と言った類の質問をいただきます。もちろん、対象となるLEDやHPSランプのクオリティーにもよるので一概には言えませんが、ズバリっ言うと「正解と言えば正解、嘘といえば嘘
という、全然ズバリッではない答えになります(笑)。この回答に対しての説明をいたしましょう。

LED300W=HPS600Wと言うのは、PAR値(Photosynthetically active radiation=光合成有効放射)の事を言っています。植物の光合成に必要な光の波長は400-700nm間にあり、オレンジ色のグラフがその波長帯になり、ここの値を合計した数値ががPAR値になるわけです。上記の写真を見て下さい。①小刻みに波打って背景が紫から赤にグラデーションしているグラフがHPSの波長、②青緑赤の山になっているグラフがLEDの波長になります。この2つのグラフの内側の面積の合計を比較し、尚且つ光合成グラフを考慮した時にHPS:LED=1:2にっていれば、LED300W=HPS600Wの原理が成り立つわけです。簡単に言い換えれば、「このLED300WはHPS600W相当の光合成有効波長を放出していますよ!!」、「HPS600W相当の植物の成長が見込めますよ!!」という事になります。

では一方、「嘘といえば嘘」の説明をします。LEDとHPSランプを光の明るさ、すなわちルクス値やルーメン値で比較するとしましょう。まず初めに、人間の目で識別できる光の波長を可視光域と言うのですが、その域というのはおおよそ400-800nmになり、それ以下は紫外線、それ以上は赤外線になり人間の目には見えません。また、その可視光域の中でも、人間が最も明るく感じるのが上のグラフの黄色の辺りになり、赤の波長は明るく感じません。すると、LEDは殆ど黄色の波長を出しておらず、一方HPSは多くの黄色波長を放出しているのがわかります。その為、ルクス計測器等でLEDとHPSの光を測ると、遥かにHPSの数値の方が高くなるわけです。この様な場合は、LED300W=HPS600Wの方程式が嘘になるわけですが、明るいからと言って植物がよく育つ訳ではないのでルーメンが高いからと言って、HPSが良いとは一概に言えないのです。


それぞれの主張!!

LEDとHPS/MHランプの光の方程式に関しては説明しましたが、光合成有効波長が多からといって、LEDが圧勝と言うわけではありません。長年の歴史があるHPS/MHランプの信頼度は絶大ですが、LEDはまだまだ発展中の技術です。ここでそれぞれの主張を簡単にまとめてみましょう。

LEDの主張

  • 光合成有効波長を多く出している分、植物はよく成長する
  • HPS/MHランプは無駄な波長放出の為に、無駄な電力を消費している
  • 電力消費が多い分、発熱量が多く、室内の空調コストが余分にかかる
  • HPS/MH電球はLEDと比べ寿命が短い

HPS/MHランプの主張

  • 光合成有効波長=植物の成長の方程式は実証が無い
  • 青緑赤の単波長では光合成に問題がある
  • 青緑赤以外の光合成有効波長も出している為、総合的な成長が良い
  • LEDとHPS/MHの比較栽培では、必ずこちらに軍配があがる

結局の所、どちらがいいの??

ここからは、私個人の主観になりますが、現状でどちらが良いかを説明します。結局の所、どちらが良いかはお客様の栽培環境や条件により、良し悪しが別れるのですが、状況が許されるのであれば、HPS/MHを選んだ方が良いと思っております。私が賛同するHPS/MHの主張は「青緑赤以外の光合成有効波長も出している為、総合的な成長が良いと言う事です。

いくら、LEDが青緑赤に波長を多く含み、光合成有効波長の合計が多く出ているとしても、黄色やオレンジの波長、紫外線に近い青波長、赤外線に近い赤波長も確実に光合成の役に立っているのです。地球のとてつもなく長い歴史の中で、あらゆる生き物は太陽のエネルギーを基に進化して行き、太陽エネルギーが育む自然の中でその姿を変化させて来ました。それは人間も植物も同じことです。上の図から分かる様に太陽光は紫外線~可視光域~赤外線までの全ての波長を放出しています。

そんな中で進化してきた植物なのですから、もちろん全ての波長が光合成に役立っているはず。無駄な波長なんて存在しないと言うのが、現在の私の意見です。ただし、光合成に良く効く波長(青・赤色)という物は確実に存在しますので、その点はご留意下さい。


最適な栽培用照明の選び方!!

LED vs HPS/MHランプに関して、長々と説明させていただきましたが、ここで条件に合った最適な照明の選び方をご紹介して、このコラムを完結させたいと思います。HPS/MHランプの方が良いからと言って、LEDが駄目な訳ではありません。当店では、LEDでも実績のあるハイクオリティーなLED栽培用照明を取り扱っておりますので、お客様の状況に合わせて最適な照明を選んで下さい。

電気代節約よりも高収量を求める方

当店で販売されているAdjust-A-Wingリフレクターを使用した、HPS・MHランプセットがお勧めです。このリフレクターはその形状や素材にこだわっており、光の反射範囲が非常に広いため、広範囲で植物を栽培する事が出来るコストパフォーマンスの高い商品です。

また、リフレクターが軽いので天井への吊るしも簡単で安心です。ただし、電球がむき出しになっているので、電球から発せられる熱が部屋の温度を上昇させてしまいます。この商品を使用する際は、温度計測をしっかりと行い、エアコンを使用して植物栽培に最適な温度を保つ事を心がけて下さい。扇風機などで空気を撹拌させる事も効果的です。

Adjust-A-Wingは世界中で人気のある商品なので、日本の市場では純正と中国製が流通しております。このリフレクターは形状と素材にこだわって作られているため、純正でない商品はその効果が低減しております。せっかく購入するのですから、購入の際は是非純正を購入する事をお勧めします。当店で販売しているAdjust-A-Wingは正規品(純正)となっております。

Adjust-A-Wings HPS/MH 600Wデジタルセットはこちら


電気代は問題ないが部屋の温度を下げたい方

栽培用照明は絶対にHPS・MHを使用したい!!でも部屋の温度は出来る限り下げたいと言う方にはエアークールタイプのリフレクターがお勧め。当店ではいくつかのバリエーションのエアークールタイプリフレクターを取り扱っておりますので、状況に合った商品を選んで下さい。

エアークールタイプの構造は電球がリフレクター内にあり発光面はガラスで覆われているため、外に熱を放出し難くなっております。そして、リフレクター内に溜まった熱をダクトとファンを連結させて外に逃がすという仕組みです。ダクトを栽培室の外に出すことにより、電球が発する熱を外にダイレクトに出すことが出来ます。もちろん、発光面からの熱は栽培室に残りますが、かなりの量の熱を外に放出するので、室内の温度上昇をその分防ぐことが可能です。

10年前に当店がオープンして依頼、エアークールタイプリフレクターは不動の人気を誇っております。多少、高価な商品になりますが、長年使用する照明部材なので、本気で栽培する方には是非おすすめの商品です。また、エアークールタイプリフレクター購入の際は、ダクトとファンを一緒にお求め下さい。

マグナムXXXL エアクール6" HPS/MH 600Wデジタルセットはこちら


電気代と部屋の温度を下げる事が最優先の方

植物栽培は行いたいが、電気代をとにかく抑えたいと言う方は当店の栽培用LED照明をお勧めします。当店ではLEDのデメリットである、単発波長の課題をクリアしたLEDを取り扱っております。

従来は青緑赤の波長だけを利用したLEDが主流でしたが、このLED照明は光合成有効波長の中で12波長をピックアップ、その12波長を最も適切な比率で使用しております。光量も10~100%まで、10%刻みで調光できます。今まで取り扱ってきたLEDの中で最も太陽の光に近い照明はこの商品となっております。また、このLED照明はスイッチ1つで成長期用の光と開花・結実期用の光を切り替える事が出来る機能が備わっております。

HPS・MH電球の場合は、2つの栽培ステージに置いて電球を用意し、交換する必要がありましたが、この商品の場合はその作業が不要です。電源のON/OFFも内臓のタイマー機能を利用すれば自動的に行うことができます。そして栽培室の温度が過度に上昇した際は、LED素子を保護するための安全装置が作動し、自動で100%⇛50%に調光し、温度が戻ったら再び100%に戻ります。

長年、部屋の温度でお悩みだった、当店のあるお客様は、このLEDを試験購入したあと、しばらくして全てのHPS・MHランプをこの商品と交換しました。お客様のお声では、栽培を比較しても申し分なく、何より温度の悩みが解決できた事を非常に喜んでおられました。他のお店のLEDを購入してあまり良い結果が出なかったと言う方も、是非一度当店のLED照明をお試し下さい。非常にリピート率の高い商品となっております。

GrowSun Pro 植物育成用LED320/160W 12波長はこちら